サプライズを仕込むなら、基本トコトンやるけど、やらないなら、全く何もしたくない、北海道倶知安(くっちゃん)お菓子のふじい・株式会社ふじ井・カナリアップ代表 藤井千晶 です
ショップカードを手にとっても、誰にも渡さず捨ててしまう。
ショップカードってどのお店でも、あたり前に存在していて、普通に手に取るが、それ以上でもそれ以下でもない。場所が書いてあって、お店の名前があって、営業時間、定休日。
そして、当たり前のようにそのショップカードはお店の販促物としてそれなりの数を印刷してお店に置いておき、無料で配る。
この無料で配るものが、誰かの役にたって記憶に残ればいいのにな。
で思い浮かんだのが、無料のメッセージカードだった。
大切な誰かが書いてくれたメッセージは捨てられない
いろんな用途に合わせれるように、表はそれぞれのメッセージ
いつもありがとう
感謝
これからもよろしく
などなど。
名刺サイズのために裏面は書き込みができるようになってるが、ちょっとしたことしか書けないけれど、どんなに小さなメモ書きでも、大好きな人からや、大切な人からだと捨てられなくなる。ここで前面にお店の名前を出したり、お店のPRに走れば、メッセージが霞んでしまうので、あくまでお店のロゴやURLはデザイン的に控えめにした。
いかにも、ショップカードにメッセージ書いたら「ついで」という形に思われてしまうから。
このカードの目的はお菓子に思いを乗せて、プレゼントをして相手に「happy」になってもらうことだ。もらった相手が「お菓子を食べた後」でも残ってるカードを見て「大切な人からお菓子をもらったことを思い出すツール」になること。
お菓子が気に入ってくれたら、そもそも大切な人がギフトで送ってくれてるという信用が担保になり、お店を気にかけてくれる。その時にカードで思い出してくれたらOK。
メッセージを書かなくても、言葉を選んでくれただけでも嬉しい。
必ずしも、メッセージを書いてくれなくても、送り手が「言葉を選んでくれた」ことだけでも嬉しく思う。それが定型でも。
男性はよっぽどマメな方でないと文章は書かないイメージが私にはあって。女性はよく文章を書くが、男性がこういう紙にメッセージを書くことは「まれ」。
だからこそ、味気のないお菓子だけプレゼントするより、文字をチョイスして、一枚カードが入ってるだけでも、女子は喜ぶ。同じお菓子を送るにしても無料のカード一枚で印象は全然変わる!
先日、店頭で年配の男性が無愛想にカードを選んで「これ箱の上に貼っておいて」というのを見た時に、とても嬉しくなった。
今日は店頭にたってたら、男性のお客様がカードを選びながら、「この前、このカードにメッセージもらったんだよね、嬉しかったから、このお菓子あげる人にカードつけようかなって」
ぜひ、どんどん使っていただきたい。
改めて、お菓子を売るだけでなく、思いを乗せるんだ。
私は、このメッセージカードはお店にとって最高の販促物だと思う、だって、ちゃんと良い連鎖をしてるから。せっかくコストかけるなら、お店本位じゃなく、もっと役に立つものを、もっと笑えるものを、ワクワクするものを、自分なりの解釈で作っていきたい。
北海道倶知安町(くっちゃん)でお菓子屋さんの 「お菓子のふじい」3代目 代表のちあきです。 お菓子作って、経営もして、 果ては当店のキャラクターのグッズデザインやら、SNSまで 仕事とプライベートの境界線がもはや よくわからない日々ですが 楽しみながら仕事をしてますよぉ