焼きたてシュークリームがアップグレードして、1個で満足になった理由。

卸業をしようと思ったけど、新規開拓は自分には向いていないことがよくわかったので、ご依頼があれば応じますが、今年は原則自社の製品のアップグレードに集中することにした。
北海道倶知安(くっちゃん)お菓子のふじい 代表 藤井千晶こと おかしなちあき です。

「好きだから」自分で選ぶのか、「なんとなく」周りに合わせて選ぶのか。

最近思ったのは、今まで私はお菓子を作るときに、「もうちょっと食べたいな」と思えるようなサイズ感とか、味にするために、食感を「軽く」したり、甘さを「控え」たりすることが多かった。
そしてそれは、ごくごく一般的な考え。

例えば、
バターというのはコクがあり、それだけ食べているとかなり重たく感じるが、同量のマーガリンであればすんなり食べることができる。またマーガリンは硬さの調整がしやすく作業性もバターより数段上だ。
グラニュー糖や上白糖などの白い精製されたお砂糖は甘さが強く、でも製品にする際にはある程度の糖度がないと、食感や日持ちに影響があるために、機能性のある人工甘味料などを使い、糖度はあるが甘さがしない人工甘味料使ったりしてた。

しかし、最近栄養学を学ぶ上でトランス脂肪酸が入る、マーガリンやショートニングをできるだけ使用をしたくないし、白いお砂糖や人工甘味料を避けたいと思い始めたのと同時に、
そもそもマーガリンよりバター使いたかったし、白い砂糖より甜菜糖などの精製されていないお砂糖が好きだったことを思い出した。

いっぱい食べるのか、1個で満足なのか。

スーパやコンビニで販売してる大量に入ったチョコレート1袋と、超有名店のチョコレート一粒が同じ値段ならどちらを食べたいか?
私の場合後者で、美味しいものを1つ食べたい派です。

今までお菓子のふじいのシュークリームは、大きめだけど、食べやすくてもう一つ食べれそうな感じで仕上げていましたが、
在、生地に使っていたマーガリンとショートニング→北海道産の無塩バターと米油に交換しました。カスタードにも仕上げにマーガリン→バター、白いお砂糖と甘さの調整のために入れた人工甘味料からも脱却し、北海道甜菜糖のみにしました。

この結果何が起きたかというと、1個食べると結構満足感が出ちゃうんです。
食べやすいのに、お腹に溜まるというか、しっかり食べた感じがする。

沢山売ることよりも、満足感と継続を優先したい

たくさんの数を売るために戦略的に、何個でも食べれちゃう商品を作るのは可能だけど、それは大手にお任せしたらいいなと思っている。
私たちのような小さなお店で大量生産の限界があるということを把握した上で、自分が食べたいものを提供して、お客様が1個で満足でき、お菓子を食べ過ぎることの防止にもつながり、食べすぎちゃった罪悪感も減った上で、ココロも体も満たされれば嬉しい。

今回のシュークリームのアップグレードは、作りたいものを作ったという自負があるし
派手さはないけど「今日はご褒美!」的に少量でも継続して売れ続ける商品にしていくと言う意思表示。

冷凍でも販売中

最近店頭でも冷凍販売を始めました!
暑い時期に半解凍で食べたらアイス見たくて美味しいシュークリーム

店頭に来れない方は通販もあります↓

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