社会派YouTuberからの取材に対して、「ニセコ・倶知安」への想いを話してみた。

思いがけない取材依頼と戸惑い

先日、登録者12万人を誇るYouTuberのTOMOさんから「ニセコ・倶知安」をテーマにした取材の申し入れをいただきました。正直なところ、お話をいただいた時は「私なんかがこのテーマについて語って良いのだろうか…?」という戸惑いが先に立ちました。

取材中も、その戸惑いは続きました。普段から政治や地域貢献といったキーワードには昔からあまりピンと来ず、どちらかというと苦手分野です。社交性もないし、イベントにも出たくないタイプなので、慣れない環境に少し緊張

それでも、完成した動画を拝見して「これはこれでいいか」と思える内容に仕上がっていました。私自身、華々しく活躍するタイプではありませんが、「自分にできることをやる」ことはずっと大事にしてきたモットーです。

新幹線開業への複雑な想い

お菓子のふじいの目の前には「倶知安駅」があります。そこに新幹線が来る──それはとてもワクワクする話です。しかし同時に、現実的な課題も見えてきます。2030年予定が大幅にズレことは確定しててるので、果たして後何年後なのか。そうなってくると「そもそも、新幹線が来るまでに、お店をどうやって続けていくのか?」という課題。
駅前にお店があるからといて、開業するまでにお店があるかは別問題。

越後湯沢で見た現実が教えてくれたこと

20代の頃、スキーのアルバイトで越後湯沢方面へ行った時の光景が、今でも記憶に焼きついています。新幹線の駅を降りると、駅内は綺麗で観光感があるのに、外に出るとシャッター街が広がっていたあの光景。

あれを見て以来、「インフラができたからといって、人が来る・街がにぎわうという単純な話ではない」と強く思うようになりました。箱物や交通インフラが整備されても、それだけでは本当の意味での地域活性化にはつながらないのだということを、肌で感じた体験でした。

私なりの地域貢献とは

だからこそ私は、自分のお店を地に足をつけてやっていくこと、観光があろうがなかろうが人が来たくなるお店をつくることが必要で、それが私にとっての地域貢献だと考えています。

華やかな地域活性化活動や政治的な取り組みはできませんが、毎日コツコツとお菓子を作り、お客様に喜んでもらえる商品を提供し続けること。それが小さなお菓子屋である私にできる、最も確実で継続可能な地域への貢献だと信じています。

素晴らしい人たちへの敬意

この地域には、日本人だろうと外国人だろうと関係なく、お金の尺度ではなく、住んでいるニセコや倶知安を大切に思って、自然の素晴らしさを伝え、守るための行動を起こしている人たちがたくさんいます。本当に素晴らしいことです。

私にはそのような大きな活動はできませんが、そういう方々の存在をとても尊敬していますし、陰ながら応援しています。それぞれが自分にできる形で地域に関わっていくことが、結果的に地域全体の魅力向上につながるのではないでしょうか。

これからも変わらずに

YouTubeをご覧になった皆さんがどんな風に感じるかは分かりませんが、私は今日もコツコツと自分の仕事をやっていくだけです。特別なことはできませんが、美味しいお菓子を作り続け、お客様に笑顔になってもらえるよう努力していきます。

それが、お菓子のふじいとして、そして倶知安に住む一人として、私にできる精一杯の地域貢献だと思っています。

取材動画のご紹介

今回の取材動画がこちら⤵︎お時間あればぜひ


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