小さなお菓子屋さんの経営者として、コロナで感じたこと。

北海道倶知安(くっちゃん)お菓子のふじい・株式会社ふじ井・カナリアップ 代表 藤井千晶 です

コロナに関して、自分なりに感じたことを書いてみようと思った。

自分がコロナだったらと考える

4月に入ってすぐ突然で予告なく三連休にしました
自分自身が前の週から37.1度程度の軽い発熱と咳やタン、軽い倦怠感が続いていました。普通の風邪と言われれば普通の風邪だけど、スタッフには体調不良、軽い発熱があれば、報告するように伝えてた。そんな中、スタッフが軽い発熱が見受けられたので、そこから、
「もし、私が感染してたとして、スタッフにうつしてしまってたらどうしよう」
「明日、子供の学校だけど、自分がなっていたらやはり問題になるよな」
とかグルグル回って悩んでお店を急遽三連休に。

そして、本当は入学式のあった息子と小学校を楽しみにしてた娘も休ませた。
もし、自分が経営者じゃなくて、個人であれば心配だから休むと思うし、子供の保護者だとしたら、親が体調悪くてコロナの疑いがあるのに子供を学校に行かせたら非難するだろう。って

保健所に電話をして、休みの判断を伝え、自分はそれほど体調が悪いわけではないが、スタッフや子供、きてくれてるお客様への不安があるので、受診をお願いして、病院を受診しCTに血液検査したら、まっったく肺炎の気配もなければ、血液的にも全くきれい「普通の風邪」と思われるので、コロナ検査しなくても良いでしょうと言っていただき一安心。

責任ある立場の皆さん、自分自身が体調不良ある場合はまずは周りを安心させるために、相談窓口とかに相談した方が良いと思います、立場的にスタッフがいる、お客様の接客してる、不安があるということは、相談窓口に言った方が良いなと思った。

これを機に自分なりに考えたことがある

自分・自分の家族・スタッフがコロナにかかった場合→2週間〜1ヶ月はお店休み
スタッフの家族がコロナにかかった場合及濃厚接触が疑われる場合→2週間お店休む
スタッフが発熱・体調不良の場合→該当スタッフ1週間〜2週間休み
スタッフの家族がコロナにかかった人との濃厚接触の可能性→該当スタッフ2週間休み

実際になってしまえばもっと状況的に休みが長くなるかもしれないし、いろいろな事態が想定される。

お菓子屋さんである当店は飲食業などと違い、ありがたいことに現在営業はできているが
少なくともお店が全く営業できなくなることを1〜2ヶ月を想定して考えなければいけない

そう考えた時に現金は足りるだろうか?

現金がなくなってしまえば、当たり前ですが倒産してしまう。

2ヶ月間売り上げがなかったらと想像して
単純に前月の原材料や資材の支払い
水道光熱費や通信費などの固定費
原材料の賞味期限切れなどによる損失
スタッフのお給料
その支払いが現金でできず、貯金を切り崩すことになる。

貯金はいつまでもつのかと考えただけでゾッとする。

お菓子のふじいはただでさえ、昨年カナリアップという工場を作り
昨年より明らかに固定費が上がり、人件費が増えている。
そこにきてコロナの影響て観光の方の売り上げが下がっていることを考えれば
正直楽観視できる状況ではないのだ。

2ヶ月間お店が止まってもしのげるように早々に準備に入った

借入しても使わないで返すことも場合によっては可能だけど
明らかに金融機関は混み合うわけで、通常より手続きに時間がかかる可能性がある
(実際に時間かかりますと言われてるし)

ましてや、借りたことのない会社なんかだと、通常の借入するだけでも
書類を揃え、税理士さんなどと相談し、書類を作成してと軽く2倍の労力がかかる
そんなに簡単に借りれるわけではないのだ。

たくさんの国の制度なんかがメディアで紹介されていても、実際にすぐ使えるかどうかは実務を行う部署などに事前に相談して準備しないといけない。

「もしかしたら?」の想定も必要

今回のコロナは誰がなってもおかしくなく、
「経営者がなったら」→借入の手続きが止まる
「担当の銀行員がなったら」→借入の手続きが止まる(そこの銀行事態が休みになる可能性)
自分が必要としてた金額の入金まで時間がかかることだって考えられる
気がついた時には手遅れの可能性が十分あるから
いつも以上に危機感を持って取り組まないといけない

コロナのおかげで見えてきた、そもそもの問題点

今回自分なり考えて、残高試算表やら損益決算書や賃借対照表などを引っ張り出して
改めて利益構造などを考えてたら、全体を見直すいい機会になった。
ただただ「お金が足りないかも!」というところからはじまって
売り上げが悪いのか、利益率が悪いのか、そもそも固定費が圧迫してるのか何が原因かを
ずるずると先送りしていたこと気がつかせてもらった。

私の感想だと多分ここをこの機会に向き合えるのと、そうじゃないので淘汰が起きる可能性があると思う、だから、小さなお店であっても、経営者はやはり考え続けなければいけない。

国がなんとかしてくれる、誰かが助けてくれる、の前に
自分が何ができるのかをまずしっかりやっていくのが重要
多分かなりの長期戦になるけど、考えて、カタチにして行きたいと思います

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