会社にとっての一年が終わり、一年が始まる。やることをシンプルに。

株式会社ふじ井の決算は6月。
お菓子のふじいの創業は1950年でずっと個人事業主でやって来たが、3年前に法人成りをして6月30日で第3期が閉まる。いろんな要因の中で2期連続赤字という結果。

「赤字」という言葉だけ見たら、決していいものではないが、今とても気が楽だ。

これ以上は下がりようがない、あとは上がるだけだという確信があるから。

会社の方針を話す機会

2年前まで数年間、年度の切り替えの時には「方針」というものをスタッフに話す機会を作っていたが、

この2年は実はそれらしいことを、全くと言っていいほどやっていなかった。
というより、自分自身の中で方向性に迷いがあり「できなかった」と言った方がしっくりくる。

しかも、過去「方針」として発表してたもの自体に、非常に違和感を感じていた。
この違和感が何者なのか、今ならハッキリわかる。

それは数字を追っかけて、それに合わせた自分の心を無視した方針だったから。お金を借り入れしたりすると、嫌でも数字はついてくる、そこに「それらしいい方針」をつけているけど、それ自体が「スタッフのために」なっているのか「本当に実現可能なのか」自分も含めスタッフに「無理をさせるような、楽しくないもの」になってしまっていたから、結果として2年間の沈黙と方向性迷子になってしまったのだ。

やることの前に未来を見せる。

今回お話をするにあたり、来年入社予定の大卒2名もオンラインで参加、そして今年の4月に入社したスタッフもいることから、あれやこれやいうよりも、なるべくシンプルに「何をして、何をやらない、スタッフにとって、がんばった結果何があるのか」を伝えた。

社内大学のスライド

今までボーナスらしいものは出てない。現在会計を透明化して、毎月数字を追うようになってるので毎月どのくらいの利益が残るのか見える。なので来年は頑張った分みんなで山分けをしたい!
美味しいもの食べたり、ニセコ的な高級なところにみんなで行きたい。

そのためには利益を出さないといけないが、最小人数で最大値の売り上げを上げるためにはどうするかを先日の利益のブログのネタを使ってシェア

集中するのは通販。やらないのは無理な卸業。

社内大学スライド

店舗の売り上げがそのままでも、通販の売り上げをあげていくことと

無理な卸や拡大をしない。

昨年までできるだけBtoBを取ろうとしていたし、卸をするのに取引を探して、実際に動いた案件もあるが、利益が残らなかったり、途中で計画倒れになって、こちらで在庫を抱えてしまったり、

何かと自分主体ではないために相手に振り回された一年。
「もういい、自分のお店の商品力を上げる!」と決めた。

ごちゃごちゃした戦略よりも、方向性だけを示す

今回一新した、ミッション・ビジョン・バリューを作ったのだけど、
ミッション・ビジョンを達成するために必要な、バリューと言われる行動指針。

ざっくり全体像は説明したけど、

現段階で一番必要なのは行動指針。

ごちゃごちゃ戦略の話をするよりも

「みて楽しい、もらって嬉しい お菓子のふじい」

を念頭に常においてほしいということを伝えた。

これを意識することで全体の状況がよくなるという確信があるから

お菓子のふじいの作る世界は、オカシな世界

今までで、会社の期末が閉まり、新しい一年を迎えることに、さほど特別な思いはなかったのだけど、今回は違う。ものすごいワクワクしてるんですね。
1年後の今頃「やった!決算ボーナス出せる!!!」
「健康系のお菓子が話題になった!!!」などなど

オカシな世界を作った結果がスタッフのみんなにとっても

何かのプラスになればめっちゃ嬉

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