副業OKのお菓子屋さんが提案する、働き方の概念と外注化

お菓子屋さん経営の裏側、お菓子の甘さとは別に、経営という現実は時に甘くないーー
北海道ニセコ・倶知安駅前にある、お菓子のふじい 代表 藤井千晶 こと、おかしなちあきです
最近、いろんな事を外注しまくっていて、働き方の概念が崩れて、頭も会社もアップデートしています

外注化のスタート

そもそも、なんで外注化をし始めたかというと三つの大きな課題のおかげ。

  1. 経理業務の外注化:経理関係は一部既存スタッフにお願いをしてますが、私で行うことが多いが、今のスタッフに追加でお願いするにはちょっと難しい部分がった。
  2. 通販事業の急成長:通販が大ヒットし、出荷作業に追われる中、通販サイトの運営がおろそかになってしまう状況を改善する必要があった。
  3. 高賃金の課題:ニセコエリアの高い賃金水準により、新たな求人を出すことへの課題感があった。

これらの課題に対処するため、お菓子のふじいのお店じゃなきゃできない仕事(お菓子の製造・接客・商品自体の発送など)オンラインでもいい仕事を把握(バックオフィス、打ち込み関連)
オンラインでの外注を学びながら、外注できるパートナーを探し始め、経理、LP作成、ライティングなど、様々な業務を外注をしてみたら思いの外良いことに気がつきました。

仕事の幅と価値観の拡大

外注化を進めた中で、仕事の幅や価値観が広がり、見える世界が変わりました。
そこから、さらに一歩踏み込んで、「社内外注」の形を設けました。これは、外注しようと思ったことを、スタッフに伝えたら「やってみたい!」という声に応えたものです。
副業が基本的にOKな私たちの方針は、スタッフが興味を持つ分野で能力を発揮し、それを会社のために生かしてもらい、退職予定のスタッフでも、SNSの投稿やライティングなど、遠隔でできる仕事を通じて、ふじいと関わり続けられるようにする仕組みの構築を視野に入れ将来的にはその経験をポートフォリオとして活用できるようにして、なおかつ自分で稼げる選択肢を増やせるようにすることで、店舗販売のお菓子屋という職業柄でも、辞めるという概念でしてもなく、永続的に働ける、仕事をスポットでお願いできる関係性を築くことの優位性をカタチにするための整備をしています。

新しい価値観の導入

結局この取り組みは、「うちの会社は副業禁止」という時代遅れの考え方を取り払い、多様な価値観に触れることで成長できる環境を提供しています。副業を支援することで、結果として会社にも良い影響をもたらし、会社の価値を高めています。
また、お菓子のふじいは、現状女性ばかりの職場なので、結婚・出産・子育てに対して寛容でありたいし、そのライフステージにおいて、働く形の変容をする土壌を作ることで、ライフスタイルにイロドリをスタッフに対しても提供ができると感じたからです。

次なる新規事業は小さなお菓子屋のDX

これらの経験から、お菓子屋さんとして、お菓子作りに集中したい。しかし、経営や他の業務にも目を向けなければいけない状態の方々に対して。外注の人材を紹介したり、DX(デジタルトランスフォーメーション)に関する相談やアドバイスを提供する新しい事業を構想中です。これは、同じような課題に直面している他のお菓子屋さんたちにとっても、一つの解決策となるはずです。

外注化という新しい働き方を通じて、私たち「お菓子のふじい」は、業界の枠を超えた新しい挑戦を続けることへある意味で価値があると確信ができたので。この取り組みが、同業他社や他業界の方々にとっても興味深いインスピレーションとなれば幸いです。小さなお菓子屋さんから始まる取り組みにぜひ目を向けていただければと思います。

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