食べたい物を作るということ。

お菓子屋さんに関わらず、自分でご商売されてる方なら「作りたいものがある」
「食べて欲しいものがある」「この商品を世の中に提供したい」
という思いが多かれ少なかれあると私は思っています。

でも現実的に言えば、長く商売をしてる間に、売上に対する課題、自社の商品・サービスに対する課題、いろんな課題が渦巻いているうちに、「やっぱり売り上げが上がらないと困る。」「利益がないと継続できない」という課題に直面してくる時がある。

「儲ける」ことと「稼ぐ」ことの違い

お菓子のふじいも例外ではなく、いろんな課題に直面し、見事に赤字を計上していたけど、なんとか抜け出してきてる最中。

それを知ってか、知らずか業者さんに
「ふじいさん!儲けてるって噂だよ!」

私 →「は???誰が言ってんの??」

「ネットのレビューとか、SNSとかをみた人が言ってるよ!どうやってそういう儲け方してるの?
材料や資材は軒並み値上げ、みんな大変だって言ってけど、ふじいさんはどうするの?」

この話しの中で「儲けてる」と
「みんなが大変と言ってる」という点が妙に引っかかった。

私は彼に
「外的要因でみんな同条件で、大変と嘆いても何も始まらない。自社のブランドを確立して、自信を持って値上げに踏み切れるだけの商品で稼ぎます。
薄利多売で儲けを取ろうというスタンスはないですね。私は自分自身や自社の成長が問われる時代だと感じます」
(他責型→自責型 他者基準→自分基準 問題回避→目的思考 の言い換えを I Messageで)

っとお伝えしたら「???」という反応( ´ ▽ ` )

数字を調整し「儲け」を出すことは悪いことではないし、必要な部分はあるけれど、
今は自分で「稼ぐ」時代だと思っている。

辞書で言葉の意味を調べても明確だ。

iPhoneの辞書
iPhoneの辞書

作りたいものを作るという選択

昨年あたりから、使う油脂をマーガリンやショートニングを極力辞めて、バターや米油にシフトした。その際にコストは上がったけど価値があるとおもっていたし、自分の気持ちに正直に動いて値上げもしてきた。

そして、今年に入って戦争が始まったことで、いろんな価格が急上昇。
外国産のものが軒並み値上げになり、外国の作物を主体とする安価な植物油脂は直撃。
外国小麦も直撃。気がつけば国産とさほど変わらない値段に!(場合によっては逆転現象)
そうなってくると、コストで原材料を決めていた所はかなり厳しい状況に追い込まれる。
しかも、慌てて国産に切り替えようとしても、全体的な数は足りないから、従来の取引先を優先されてしまうため、入手ができなくなってしまうスパイラル。

作りたいものを優先したタイミングが良かった。

キレイなものより、心動くもの

最近某有名なお菓子屋さんに行ったのだけど、お菓子の味、デザイン、接客、全体バランスがとても良いし、繁盛店だということは納得できる。それは表面上であり、気持ち的にはイマイチつまらない。

そんな翌日夫が、「テレビでバター餅ってやってたんだけど面白そうだから作ってみようと思う」という話で盛り上がり、そこから私が「グルテンフリーだし、油脂入れるならMCTオイル入れて、プロテイン入れて、捕食にしてみよー」

みたいな話をしてると、とても楽し訳です。

売れるかどうかよりも、自分が食べたいもの、この商品を楽しみに待ってくれる人がいるというのが明確なら、後から売る努力をすればいいだけ。

実際位に作ってみた

私の楽しさは「創造」であり、ちょっとした笑いであり、人がわかるかわからないかの部分のラスト10%のツメをすることだなとつくづく思う。

自分が食べたい捕食に適したマニアックなお餅作るよ♪

タイトルとURLをコピーしました