ご覧いただきありがとうございます。お菓子のふじい(株式会社ふじ井)代表の藤井千晶です。
お菓子のふじいは、1950年に私の祖父が創業しました。2006年に事業を引き継ぎ、私は3代目にあたります、お店の紹介をかねて、お菓子のふじいの今後の展望についての記事です。
お菓子は人と人をつなぐツール、「生活に”イロドリ”を提供するお菓子屋」を目指す
高校を卒業後は、専門学校へ進学のために上京。実家のお菓子屋さんを継ぐことは視野に入れていましたが、具体的にどうしたいかは、明確ではありませんでした。しかし、地元を離れたからこそ、ニセコ倶知安の良さを再確認できたのです。
そのため、当社では、地元の素材を大切にしています。小麦粉や卵、牛乳、野菜など、とことん北海道産にこだわっています。
店名は、先代の頃の「藤井菓子舗」から「お菓子のふじい」へ変えて、親しみやすさを重視しました。また、「オーブンちゃん」を始めとする当社のキャラクターを作り、「楽しそうなお店だな」と思ってもらえるよう工夫しています。
お菓子の本質は、人と人をつなぐツールです。
誕生した時のお祝い返しや、故人を偲ぶお供物まで、生涯通して使われるお菓子は、思い出したり、誰かと喜んだりと生活の中を”イロドリ”を与える物です。
祖父の代だけでなく、これからも長く愛される「お菓子作りは至って真面目に」でも「生活に”イロドリ”を提供する菓子屋さん」が当社のコンセプトです。
化学物質過敏症から見つけた、新たな商品やお菓子への配慮
夫が「化学物質過敏症」を発症したことをきっかけに、栄養の勉強(分子栄養学)に励むようになりました。その際に、グルテンフリーや無添加、トランスフリーなどに興味を持ち、商品開発にも役立っています。
また、当社のスタッフ向けには、無香料の無添加洗濯洗剤を無償で提供。お菓子や包装紙に洗剤の香りがつくことも防止でき、お菓子の風味を最大限に活かす工夫に取り組んでいます。
スタッフのライフスタイルに”イロドリ”を。女性の働き方にフォーカスした環境づくり
当社は、女性が中心の製菓店です。私自身、子どもを2人出産・子育てに励んでいる経験から、女性の働き方にフォーカスした環境づくりを意識しています。
たとえば、販促をしたいスタッフに対しては、毎月一定の金額を使える権限を与えています。人によりますが、今までにノベルティ配布やカメラ機材の購入など、上手に活用してチャレンジするスタッフもいます。
さらに、現在は社内外注制度にも取り組んでいます。たとえば、お菓子のふじいのブログやInstagramの運用に携わってもらっています。基本的に副業は可能な会社ですが、副業志望のスタッフに対してしては、本人と話しをして、お願いしたいことと、本人がやってみたいことがマッチングした場合は、その仕事を就労時間外で行った場合に成果物として買い取ることなども始めました。
このような施策を行う理由は、当社を辞めた後でも、武器となるスキルを身につけて欲しいと思っているからです。スタッフが自分のライフステージやライフスタイルに合わせて、柔軟に働ける環境を提供していきたいと考えています。
当社に入社する方には、写真撮影やSNS運用、ライティングなど、お菓子以外にも道があることを理解して、積極的にチャレンジして欲しいなと思っています。
サポート事業でお菓子業界全体の盛り上げを目指す
今後の展望として、製菓店向けのサポート事業に取り組もうとしています。
同業者のなかには、「採用ページの作り方が分からない」「LINEの活用がわからない」という方は多いものです。そこで、当社では業務の一部を巻き取って、製菓店のお悩みを解決できたらと考えています。
また、業務は、社外でお願いしてる多様な業種の外注先や、社内外注に対応してるスタッフにも依頼していく予定です。たとえば、採用ページのライティングを巻き取ったり、バックオフィスなどの経理関係の代行をしたりなどの事業を考えています。
お菓子業界全体の盛り上げを目指しつつ、新しい働き方が、お互いにとってできることを期待します。
最後に…
当社では、スタッフのやりたいことを叶えられる環境づくりに励んでいます。
「こんなことしてみたいな」「自分にもできるのだろうか」など不安に思われるのは当然です。しかし、私は少しでも可能性があるのなら、それを最大限に伸ばせる場所を用意したいと考えています。
やりたいと感じるものがあれば、ぜひ積極的にご提案ください。お菓子のふじいで一緒に働けることを楽しみにしています。
北海道倶知安町(くっちゃん)でお菓子屋さんの 「お菓子のふじい」3代目 代表のちあきです。 お菓子作って、経営もして、 果ては当店のキャラクターのグッズデザインやら、SNSまで 仕事とプライベートの境界線がもはや よくわからない日々ですが 楽しみながら仕事をしてますよぉ