守りたい「お菓子のふじい」と、可能性を広げたい「FujiiQ」
私は「お菓子のふじい」三代目として育ってきました
私は1950年創業「お菓子のふじい」の三代目です。15歳年上の夫は和菓子職人で、もともとは私が勤めていた会社の上司でしたが、結婚を機に婿に入ってもらいました。
私は和菓子がやりたくて和菓子の専門学校を卒業し、和菓子のある大手菓子メーカーに就職しました。初めての職場で彼の仕事を見たとき、「職人は彼がいるなら、自分は洋菓子や経営を学ぼう」と思ったのを今でも覚えています。

家族経営の小さなお菓子屋からのスタート
2006年に結婚し家業を継いだ当初は、私たち夫婦と両親だけの小さなお店でした。和菓子・洋菓子の専門店ではなく、いわゆる“まちのお菓子屋”。
地元のお客さま、観光客向けのお土産菓子、ホテルなどへの卸を大切にしながら続けてきました。
夫の化学物質過敏症が、価値観を大きく変えた
スタッフが増え、売上も伸びてきた頃、夫が化学物質過敏症を発症しました。他のスタッフと一緒に働けない、外に出られない、日常生活もままならない状況でした。
そこから分子栄養学と出会い、病院の先生、管理栄養士、栄養カウンセラーとのご縁が広がり、合成洗剤や建材など環境要因について学ぶようになります。
数えきれないほどの患者さんやご家族、関係者と話す中で、難病、発達障害、精神疾患、就労支援事業者とのつながりも生まれました。

栄養と環境の重要性を「実体験」で知った
多くの方の協力のおかげで夫は改善し、今では家族の中で一番元気です。その過程で、栄養と環境の大切さを身をもって知りました。
鉄入りのお菓子を開発し需要を確信した直後、「塩バター大福」が将棋棋士の勝負おやつに採用され、全国ネットのテレビやYahoo!ニュースなどで大きく取り上げられ、通販は半年待ちに。その余波は半年以上続きました。

「後継者としての役割」を終えたあとに浮かんだ問い
その頃、親族や知人、疎遠だった方々から多くの温かい連絡をいただく中で、ふとこんな想いが浮かびました。
「もう十分、後継としての役割を果たしたのでは?」
「では、自分が本当にしたいことは何だろう?」
ここからの約2年間、ずっと模索を続けてきました。
お菓子を通して、健康への「気づき」は作れないか
たどり着いた答えは、お菓子を通して、より良い健康をお手伝いできないかということでした。
体調不良で病院に行く前の段階、まだ気づいていない人への“きっかけ”を作れないか。
美味しいお菓子でココロを満たし、カラダを満たし、大切な人への気づきを届けたい。ギフトとして、また事業主であればスタッフへの継続的なおやつとして、食べ方や情報提供と一緒に届けたい。ここに辿り着きました。
「お菓子のふじい」と「FujiiQ」を分けた理由
そう考えたとき、「お菓子のふじい」と「FujiiQ」は役割が違うとはっきりしました。
地域に根ざす「お菓子のふじい」
- コンセプト:「やさしさで、つながるお菓子。」
- 地元や地域素材を大切にする
- 倶知安を知ってもらい、来たいと思ってもらうお店づくり

エリアを越えて展開する「FujiiQ」
- 製造規模や人材、設備投資の制約を超える
- 自社製造にこだわらない商品開発
- OEMも含めた柔軟な展開
今のお菓子のふじいのサイズでは無理が生じる。だから分けた方がいい、そう判断しました。
FujiiQ株式会社を新設立した理由と今後の構想
初年度はお菓子のふじい主体で進め、2年目以降は新会社に移管し、OEMも含めた商品開発へ。
お菓子のふじいのサイズは守りながら、FujiiQで可能性を広げる。そのために、2025年12月15日、FujiiQ株式会社を新設立しました。
FujiiQを象徴する「100kcal和菓子」が生まれるまで
新ブランドを象徴する商品として生まれたのが「100kcal和菓子」です。
夫の「和菓子に需要はない」という悲観を横目に、私は和菓子こそ最終的に最強の武器になると信じていました。
- アレルギー対応・ヴィーガン対応への関心
- 糖質オフダイエットで体を壊した経験
- 血糖値測定による体感と検証
- グルテンフリー・カゼインフリー・添加物への実践
そこに藤田先生との出会いで聞いた、「100kcal和菓子はアスリートにとって優位性がある」という言葉。
多くの人に可能性を聞き、腹落ちし、作ってみた結果、多くのモニターから感謝の声をいただきました。



FujiiQが目指す世界観とブランドコンセプト
「お菓子のふじい」は、
おいしい・かわいい・楽しい・うれしい。
「FujiiQ」は、
必要性がある・あると助かる・役に立つ・おいしい。
美味しいは共通ですが、前者は趣向性、後者は必要性。
いろんなタイミングで拾い集めてきた想いが、ここで一気にパズルのようにはまりました。お菓子には、健康にできることがある。そう確信しています。
ブランドコンセプト: ココロも、カラダも満たす。
ステートメント: お菓子を通して、カラダへの気づきを。

最後に|FujiiQの挑戦に関わってくださる方へ
100kcal大福と新ブランドFujiiQの取り組みへの応援はコチラからhttps://readyfor.jp/projects/FujiiQ
26年1月31日まで

100kcalゆべし のクラファンはコチラから
https://www.makuake.com/project/fujiiq100kcal
26年1月5日まで


北海道倶知安町(くっちゃん)でお菓子屋さんの 「お菓子のふじい」3代目 代表のちあきです。 お菓子作って、経営もして、 果ては当店のキャラクターのグッズデザインやら、SNSまで 仕事とプライベートの境界線がもはや よくわからない日々ですが 楽しみながら仕事をしてますよぉ


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