やわらかシューが値上げした理由は、ただ材料が良くなっただけではない。

お菓子のふじいには、「やわらかシュー」と「焼きたてシュー」の2種類があり、
最近やわらかシューを値上げした。

見た目分かりづらいけど
手前が焼きたてシュー
奥がやわらかシュー

理由は材料をグレードアップしたから!っと言えばわかりやすい。
元々、やわらかシューは1個120円とケーキ類の中ではダントツ安い生菓子の一つで、人気の商品だが、コスト重視のために、実はそれほど素材にこだわってたわけではない。
一方で、ふじいの看板商品といっても良い「焼きたてシュー」は注文受けてからクリームを詰めて、皮には倶知安の小麦、カスタードには石川養鶏の卵、牧場タカラの牛乳を使用しており、サクサク感を楽しんでもらうために、しっかりと焼いてサクサクだ。

作業性が悪い商品は消えて行く

今まで10年以上お菓子を作っていて、消えていった商品は大体2パターン。
売れなくなったか、作りづらかったか。
売れなくなれば、なくなって当然。
作りづらかったっというのは、いくら美味しくても、手間がかかりすぎるとか
めんどくさい。っと思ってしまう一品だ。
やわらかシューは実は、通常の焼きたてシューの皮とは別に、皮を作り、カスターも別に練っていて、欠品した場合、皮も別で作り、カスタードから練らなきゃならない。
でも、焼きたてシューは売れ筋のため、皮も、カスタードもいつも在庫が多めにキープ

本当にそれが必要か?

仕事の仕方をいろいろ思考してく中で、やわらかシューが最近よく欠品する事に気が付いた、でもカスタードがなければ、すぐに補充ができず、結局チャンスロスになってる。
でも、やわらかシューは安価なものとして必要だと思っていた
せっかく、売れるのにすぐに補充できない、しかも製造が追いついていない中、わざわざ違うクリームを練る必要がそもそもあるのだろうか?焼きたてシューを柔らかく焼いて、焼きたてシュー用のカスタード入れちゃえばいいんじゃない?
っという単純発想。
でも、元々の原材料のグレードが違うから、値上げは必要。
安さで買いたいお客様には、スーパーで言い訳で
わざわざ、お菓子屋さんで「美味しいお菓子を買いたい」っというお客様が、そもそも来店してるはずなのだから、値上げても美味しいほうを選んだ方が良い。という理由から
あっさり値上げで、商品変更。

お客様のためにも、お店が潰れては意味がない

戦略的に薄利多売商品をやっているなら、問題ないのだけど「お客さんに申し訳ない」「お客さんが値上げして離れたらどうしよう」というふうに考えて、値上げに踏み切れないお店も多くあるとは思うが、私はそれは違うと思っている。
お客様のためを思うなら、やはりお店が繁栄して、価値に対して対価を支払ってもらう必要があるし、お店の身を削って、目先のお客様に喜んでもらうなら、価値をわかってくれる長く付き合えるお客様と一緒にいた方がずっと良い。
だから値上げをしたのだ。
だって、新しいやわらかシューの方が美味しいし、欠品少ないし、材料に自信持てるし。
お店の価値をどんどん上げて行くよー