おこめスコーンは友人である美容薬膳研究家の鹿沼聡美さんが開発したレシピをもとに、北海道の素材を使いお菓子のふじい風にアレンジしたグルテンフリーのスコーン
そして、健康マニアな私は分子栄養学を学び、カロリーなどの見た目の数値だけならず、糖尿病の方が装着する血糖値計(リブレ)を自ら装着し、血糖値を測りながら「お菓子」の位置付けだけでなく「補食(補助の食事)」の位置付けにもなるものを開発したい想いを乗せ開発しました。
元のスコーンのビジュアルはこんな感じ↓
試作すること多分30回はこえてるかと。
最初は作業性考えて四角にしてみたり、補食昨日を追加したく、元配合にないプロテイン入れすぎて生地が固くなりすぎたり、イヌリン位入れたらベタついて作業性低下したり。。。。
配合は、意外とさわれば触るほど崩れていったりするけれど、鹿沼さんに途中段階を送り、的確なアドバイスで修正しつつ、自分の作りたい部分を混合した結果。。。
ふっくらっとスコーンっぽくなった!
共通材料
米粉&玄米粉
お菓子のふじいの斜め向かい側で米粉クレープをされてる蘭越のお米農家の木村農園さん、そちらの米粉を使用。このスコーンの中で一番多い量を占める米粉は粒子によって食感が左右されるもの、
色々試作した中で最も適してたのは、地元の米粉でした。
卵
倶知安の石川養鶏のこだわりたまご、タンパク質量は一般の卵より多く、栄養価も高い
エリスリトール
エリスリトールの特徴は、カロリーがほとんどなく、血糖値を上げないこと。 1gあたり約0.2kcalと、カロリーは砂糖の1/20。それでいて砂糖の70%もの甘さをもち、砂糖の甘味に近い味とされています。
人工甘味料かと思われる方もいらっしゃいますが、とうもろこしを由来のお砂糖で、体の内で抗酸化物質として作用し、高血糖による血管損傷から保護するのに役立つ可能性があるとされてます。
キビ糖(粗糖)
サトウキビから取れるキビ糖ですが、そのお砂糖の中でも低GIと呼ばれるものを採用
GI値とは食品が体内で糖に変わり血糖値が上昇するスピードを計ったもの。 ブドウ糖を摂取した時の血糖値上昇率を100として、相対的に表されています。 このGI値が低ければ低いほど血糖値の上昇が遅くなります。
白糖を110とした時 このキビ糖は53と言うもの、お砂糖を使用しても血糖値の上昇をゆるやかに
塩(ぬちまーす)
沖縄産のぬちまーすと言うお塩のマグネシウムは一般的な食塩の約200倍も含まれていいて
ギネスにも認定されたほど二十一種類と言う多種多様なミネラルが含まれてる優しい味のお塩
イヌリン
水溶性食物繊維でキクイモやチコリなどの自然素材からとれる多糖類の一種
イヌリンは糖の吸収を抑制し血糖値の上昇を抑える働きがあり、糖尿病予防に効果的です。また、善玉菌を増やし、老廃物の排出を促すため、腸内の環境を整える効果も持っています
ホエイプロテイン
ホエイプロテインは髪の毛や爪、肌のもとになるのは「タンパク質」です。消化吸収が速く、消化器系への負担も少ないため、身体にかかるストレスの少ない栄養補給に最適と言われてます
「ホエイプロテインは2つの方法で有益な働きをすると考えられます。1つは、食物が消化・吸収される速度を遅くし、食後の血糖値の上昇を抑えること、もう1つは、血糖値の上昇を抑える多くの重要なホルモンの分泌を刺激することです」
https://dm-net.co.jp/calendar/2022/036816.php
北海道産のバター
5種類の仲間たち
プレーン以外で気にしてるのは「噛ませること」噛むことで唾液が出て、消化のお手伝いをし
頭の中でも食べた感じがあるので、食感の多いものを入れることを意識してます。
プレーン
共通素材を使い素朴な味わいで仕上げました
ココア
共通素材にココアとカシューナッツ・カカオニブが入ってます
カシューナッツには女性に必要なタンパク質・鉄・亜鉛・葉酸が含まれていますが、ナッツ類の中ではカロリー低め、ココアとカカオニブはポリフェノールが多く含まれています
抹茶風 大豆&ヘンプシード
抹茶のように見えるし、抹茶っぽい味ですが、実は「クロレラ」が入ってます、
クロレラの中でも国産の八重山クロレラを使用
ノンカフェインでサプリメントにも使われるほどのもの。
ヘンプシードとは麻の実でヘンプシードは、必須アミノ酸9種を含む全20種のアミノ酸を含有!ミネラル(鉄分・亜鉛・マグネシウム)や食物繊維が豊富でスーパーフードと呼ばれています
塩ごま
このスコーンだけきび糖を使用せず、甘さゼロ!
黒胡麻と白胡麻をたっぷり入れた味わい、ごまには鉄と亜鉛が多く含まれており、
食感のプッチプッチ良い感じです
かぼちゃ
真狩のごとう農園のカボチャを使用し、パンプキンシードをたっぷり使っています
亜鉛やマグネシウム、マンガン、ビタミン類ではEが豊富。鉄分の多さは100g中約6.5mg含れ、これは植物の種の中でも特に多い数値で、可能な限り多く入れています
なぜそこまで血糖値にこだわるか
血糖値が急激に上がり下がりすると、体調不良を感じます
私自身がお菓子の試食をしまくると、その後1〜2時間には手が震えがきて
思考がはたらくなり、動けなくなることも過去に何度もあり
さらに、過去低糖質ダイエットを長期行った結果、糖質を摂取すると血糖値の乱高下が起きやすい体質になりました、しかしながら、適切な補食をおこなったり、食生活の見直しをすることで、糖質に反応しづらくなります。
また、お菓子の中身は基本的に精製されてる小麦やお砂糖が多くあり、少量であれば良いのですが、そこに中毒性があり、たくさん食べたくなってしまう。また植物性油脂やマーガリンやショートニングはどうしても軽い食感でさらにお菓子への欲求を高めます。
お菓子屋ですが、お菓子はたくさん食べなくていいなと思ってます。
体に栄養になるものを、食事と食事の間のつなぎに食べることで、思考や体のコスパを良くできると理論的にも証明されてる訳で、それが色気のないエナジバーなどより、普通っぽいお菓子で美味しくて気持ちも癒されれれば最高だなと。
私はそんなお菓子を作ることで、ただ美味しいだけじゃなく、
美味しいものを食べてより良く、自分の時間を楽しめたり、他者との関係性が良くなったり、働けたりできたら良い訳です。
その為には血糖の維持はとても重要で、それを支えるお菓子を作りました。
個人的血糖値結果としては
これら全てのお菓子は血糖値の上下は30〜40以内 (大福とか食べると60〜80上下)
血糖値上昇下降までの時間は約2時間(商品や私の体調などによって変動はありますが、早いもので1時間以内で上下が終わり下がりがスタートより-20とかあります)
そして補食として食べたら腹持ちが良く、そして継続して食べたら血糖コントロールが落ち着いてきました。当然個人差があるので一概には言えませんが、なかなか面白い結果になりました。
一般的な数字に惑わせられない大事さ
今回面白いなと思ったことは、内容表示の数字や、表向きの数字にこだわるのであれば
タンパク質〇〇g!食物繊維〇〇g!糖質〇〇g!
という部分て売るときにはとても大事だし、自分もできる限り書けるようにこだわりたい
でも、このスコーン1個あたりに入ってるプロテインとイヌリン(水溶性食物繊維)は1gづつ
面白いのは プロテイ2g の場合 イヌリン2g場合 より プロテイン1g +イヌリン1gの場合の方が、いろんな時間帯で試した結果 プロテイン1g +イヌリン1g の方が血糖値が上がりづらかった(もちろん自分の体計測です)
どうしても入れる量にこだわってしまうけれども、自分の体感と味を優先した。
味がイマイチならがっかりする、ガッカリすると消化は低下する
美味し気持ちで、さらに機能を追加することの大切さ、そしてそれを裏付ければいいわけで、
情報に振り回されない自分基準って大事。
通販までもう少々時間がかかりますがお待ちくださいね
北海道倶知安町(くっちゃん)でお菓子屋さんの 「お菓子のふじい」3代目 代表のちあきです。 お菓子作って、経営もして、 果ては当店のキャラクターのグッズデザインやら、SNSまで 仕事とプライベートの境界線がもはや よくわからない日々ですが 楽しみながら仕事をしてますよぉ