一旦カナリアップを休んで、立ち位置を再構築。

多くの方のご支援や、励ましや、応援をいただいてることに、感謝しつつ、自分が与えられた使命と、自分じゃなきゃできないことを、これからしていく、北海道倶知安(くっちゃん)株式会社ふじ井&お菓子のふじい&カナリアップ代表 藤井千晶 です。

この記事の続きになるので、カナリアップ・化学物質過敏症を知らないかたはこちらから読んでね↓

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中途半端な状態でモヤモヤ

夫がなった洗剤の匂いによる化学物質過敏症という病気の発症から、「カナリアップ」という香害による化学物質過敏症を知ってもらう啓発のブランドを立ち上げ、クラファンをし、化学物質に配慮した工場兼寮を建築、全国から化学物質過敏症のスタッフを受け入れ、会社を経営してきた。

本当は化学物質過敏症のスタッフ(以下カナリアさん)で「カナリアップ」のサイトを運営し、カナリアさんの就労支援、カナリアさんによる企業の製品のモニター、使用できる商品などの発信をしつつ、事業化をしたいと考えていた。

社会のためにも、カナリアさんのためにも、自分たちのために、なるはずだと始めたが、
私が経営者として未熟で、計画を実行できず、なんでも自分がやりたい気質を抑えれずスタッフの成長を阻んでいたのが原因で見事に玉砕。

そういう状況の中で、施設の建設という大きな借入、さらにコロナの影響で売上に打撃を受け、カナリアップを事業化するより主たる収入の「お菓子のふじい」の売り上げに集中する必要がある状況が続き、「カナリアップ」が中途半端になってしまった。

クラファンのリターンで作った冊子の在庫を抱え、細々と通販サイトの運営と、化学物質過敏症関連の問い合わせの対応もままならない。
中途半端な状況にモヤモヤしたまま一年が経ってしまった
そもそも事業化できてないなら、まず再構築するために一旦お休みしてもいいなと思った。

カナリアップの立ち位置を改めて考える

2018年6月に書いたブログだが、

過敏症の人の伝えたい気持ちが強すぎると一般には受け入れがたいから、
過敏症本人たちの目線と、ごく一般的な目線の中間に立つこと

上記のように、この頃は自分自身、カナリアさんと一般の人の中間に立つといいうポジションを選択した。

その後も多くのカナリアさんとお話をしながら、一般の方とお話をしたり、人前でお話しさせていただいたりする機会をいただいたときに、自分の中で自分がなんのために、この病気の夫の妻になり、自分なりの経験はなんなのか改めて考えた。

カナリアさんたちの多くは自分の外的環境であるニオイにより体調を崩し、その外的環境は「人」や「場所」がもたらしている
思考が「人」や「場所」に対して敵意を持ってしまう。
しかし、原因は「ニオイ」や「化学物質(無香料でも除菌剤など)」なはずなのに、「人」というものが原因として混同してしまってることが多い。

どういうことかというと、夫の例で言うと
「あの人が、俺のダメな洗剤をつけてることで体調が悪くなる。だからあの人は嫌いだ」
「あの場所で、芳香剤を置いてるから俺はいけない、だからあの会社は嫌いだ」

「あの人」が、元々同僚であったり、親族で大切な人でも
「あの場所」が、元々自分が昔大好きだったところでも

本来であれば
「あの人は好きだけど、「ニオイ」がダメで会うことができない」
「あの会社は好きだけど「ニオイ」がダメで行くことができない」
なのに、長らくこの病気でいると、いつの間にか原因が混同して他者に敵意が向くか、人生を諦める方向になる。

この俯瞰した考えというのをできるのは、おそらくカナリアさんと一般の人の中間に立ってるからこそだと思う。
そして気がついたのは、全体的に少数のカナリアさんには一定の傾向や考え方があり、大きな問題は
適切に一般方に伝えることができない可能性があるということ

さらに経験から言うと
夫の場合は合成香料の洗剤・柔軟剤 で化学物質過敏症を発症したが
次にシャンプー・リンスー・手洗い洗剤などがダメになり
昔あんなにヘビースモーカーだったのに、タバコの煙の匂いがダメになり
化学物質を含まない、カレーのスパイスなど香辛料などの匂いでも反応したり。
原因が沼化するんです。

カナリアップの建物を建てて、スタッフは合成洗剤を使わず、現場でも合成洗剤を使わず、ありとあらゆる配慮をしても、働いてるスタッフの体調がよくならなかったりする。そして、個別に夫にはないような、コンクリートのニオイ、排ガス、灯油ストーブ、アルコールなどなどに対しての反応が出てくる、対処しても次から次へとどんどん出てくる、かなりの沼状況。
一般の人は寄り添いきれない現状があり、そこからさらに、カナリアさん側は「あいつのせいでダメだ」になる負のループ。

寄り添う努力をしてる一般の人

私のもとに、最近だとカナリアさんからの問い合わせだけじゃなく、身近で化学物質過敏症を発症された方がいる人、自分のお客様で発症した人と向き合う機会がある人、環境問題の中で化学物質過敏症と向き合う人、医療関係者の方などご連絡いただくことがある。
そう言う方々とお話をしたり、全く化学物質過敏症と言う病気を知らない方々にお話をすると、熱が入る。
なぜ熱が入ると感じるかというと、相手が知らない事実を知ることで役に立てる感覚もあるし、それが伝わらなくても、どうやったら伝わるかを言葉を選んで考えながら話しをすることで、目の前が何らかのアクションを前向きに捉えてくれたなら今じゃなくてのも、見えない未来に役に立てると感じてるからだ。

世の中にはたくさんの化学物質過敏症に関する団体があり、みなさん献身的に寄り添うことができるが
私はカナリアさんに寄り添うと言うスタンスではなくて、一般の人や、寄り添いたい人・企業とカナリアさんのつながりをカタチにするほうがカナリアップとしての立ち位置は向いていると再認識し始めている。
だからと言って、カナリアさんに寄り添わないのではなくて
広めることで寄り添える人・企業などを増やすことで結果、カナリアさんにとって有益になるからだ。

また、カナリアさんに対しては客観的に一般からどう見えてるのか、知らず知らずのうちに自分で掘ってしまってる溝があることを伝えることができると思っている。

そう考えると、カナリアップの立ち位置は「一般の人寄り」と言う考えの方が良いという考え方だ
大多数の一般の人に知ってもらうことで、一般の人の発症リスクを減らし、気がつくきっかけを作り、そう言う人が増えることで
結果カナリアさんは理解者を身近で得ることができるからだ。
手段・目的・方法は人それぞれだが「カナリアさんが過ごしやすい世の中」を目指すならばこう言うカタチでも良い

辞めてしまいたぐらい面倒だけど、そこにある可能性の光を見てる。

正直、今期お菓子のふじいの事業としてはコロナの影響もあり、良い状況とはいえず、苦しい状態であることは間違いない
お菓子を作り、販売することが主な収益の柱だから、「カナリアップ」を事業化する余力が全くないのだ。

事業化ができてないと言うことを踏まえれば、「カナリアップ」をなかったことにして、辞めるのは簡単だし、辞めてしまいたいと思った。
現在おかげさまで、カナリアップの建物で働き始めた夫は化学物質過敏症の症状はかなり緩和して、フルで働いてるが、お店の方針として無添加の洗剤を使うことは標準値にしないと再度悪化する可能性は十分ある。一般求人の際の説明として「カナリアップ」のブランドを保有してた方が説得力がある。

また、自分自身ニオイのない環境で食品を作ることにとても「意義」を感じている
食品に不要な匂いがつかないことは、商品の価値を落とすことなく、あげることができる確信があるから
そして、知らず知らずのうちに、環境にも配慮でき、スタッフや、身の回りの方々の健康に配慮するきっかけを作れると
胸を張っていえるからだ。

この考え方は3年前にカナリアップを立ち上げた時も持っていたが、
ブランド立ち上げ、工場建築、実際の就労、会社運営を実際やってみて本当に大変だったけど、一周回ってやっぱり「カナリアップ」の可能性を諦めきれない自分がいると感じいた。
やっぱりこのブランドには暗雲が立ち込めても、可能性の光が見えるからだ。

だからこそ、一旦お休みをして再スタートをするために、時間を取りたいと考えた。

カナリアップ事業化に向けてスタッフorパートナー募集

2021,1月現在カナリアップサイトを停止してるが、4月を目処に、
外部コンサル・ちあきと新しい担当者でブランド構築と、収益の計画を設計した打ち合わせから
スタートしたいと考えている。7月までには始動させたい。

個人問い合わせ対応・法人対応・カナリアショップ対応・SNS発信などが主な仕事になるが
弊社のスタッフとして雇用の場合は、最初からカナリアップだけが仕事になるのではなく
お菓子の製造スタッフとしても働いてもらうことになる。ダブルワークや副業は可能だが
外部でパートナーとして入る場合は、金銭的なものや契約は別段設ける。

私自身は方向性を示したり、講演など含め行うが、本体の運営はその人に任せる形になる
一般寄りに展開するにあたり、化学物質過敏症の本人より、
*化学物質過敏症に理解がある
*社会問題・環境問題に理解がある
*新規ブランドを運営してみたい人

「この仕事はどうしたらいいですか?」「何をしたらいいですか?」「わからないです」
などは通用しないと思っていただきたい。
カナリアップという子会社を経営する担当責任者
給料などは現在赤字まっしぐらなので、それほど多くは出せないが
ふじい全体の利益状況を改善する切り札になる上、ニオイのない商品を求めてる人や、社会にも役立つ
チャンスがある。ゼロベースなので、難易度高いけどカタチにできたらかっこいい。
伸びしろがめちゃくちゃある事業

この文を読んで一緒にカナリアブランドづくりをしたい人・パートナーを募集します
興味のある方は

こちらの求人申し込みフォームからご連絡ください。

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